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Posted by おてもやん at

2009年02月14日

デトロイト・メタル・シティテレビで放送してほしい。

テレビで放送してくれないですかね。
09年2月12日ウインドゥズ版オンライン対戦格闘ゲーム「ストリートファイターオンライン マウスジェネレーション(SFO)」で漫画「デトロイト・メタル・シティ」の主人公「ヨハネ・クラウザーII世(クラウザーさん)」を実装するアップデートがありました。
もう、遊んで見た方はいるのかな。

どの企画も単純に『面白そう』という部分が始まり
渋谷系オシャレ音楽好きの心優しい青年・根岸崇一が、カリスマ デスメタルバンド「デトロイト・メタル・シティ」のギター&ボーカル ヨハネ・クラウザーII世として嫌々活動する姿を描いたギャグマンガ『デトロイト・メタル・シティ』(以下、『DMC』)。この作品を映画化したプロデューサー川村元気氏に、映画プロデューサーという仕事について語って貰った。

――そもそも、映画プロデュースとは、どういった仕事なのでしょうか?

川村元気(以下、川村)「簡単に言うと、映画の企画を立てて、脚本を作り、監督を決め、役者をキャスティングして、撮影現場の管理をして、公開時の宣伝、DVDまでの一連の流れを企画・管理するということですね」

――そこには、制作費などの予算管理も含まれるのでしょうか?

川村「僕の場合は予算の方ではなくて、映画の内容自体の仕事が中心です」

――映画プロデューサーといっても、川村さんのように東宝というメジャー会社に所属している人から、小さな制作会社に所属しているプロデューサーや、フリーのプロデューサーなど、様々な方がいます。一番大きな違いは何なのでしょうか?

川村「映画会社の社員プロデューサーのほうが、デビューが早いというのはあるかもしれないですね。僕は26歳で『電車男』をやらせてもらいました。組織戦でやれる分、良い企画さえ立てれば、早くチャンスが周ってくる可能性は高いと思います」

――プロデューサーになる方法ってあるのですか? たとえば、電通だと、クリエイティブの仕事に就くには、社内で試験などがありますが……。東宝でも、プロデューサー試験のようなものがあるのでしょうか?

川村「電通さんのクリエイティブのような試験はないのですが、年に1回、社内で企画募集があるんです。プロデューサー希望の人は、部署を問わず応募できます。当時、僕は関西の東宝の劇場勤務だったんですが、企画を出したら『企画に向いてそうだから』と呼んでもらえた。映画を作りたいという意思を会社に示し、ある程度センスが認められると、引っぱってもらえる。それが定番のパターンですね」

――映画には、オリジナルや原作モノと色々ありますが、なぜ川村さんはベストセラーの原作モノを多く手がけているのですか?

川村「結果そうなったという感じですね。企画の段階ではベストセラーでもなんでもないんです。『電車男』にしても、まだ出版も決まってなくて、2ちゃんねるの掲示板のエピソードでしかなかった。その時期に映画の企画を考えて、実現させたいと感じていたんです。誰も映画になるなんて思ってなかった。どの企画も単純に『面白そう』という部分から始まり、運がよければ映画製作の過程で、原作もヒットしてくれるというパターンだったんです。今回の『DMC』も企画時は完全にカルトマンガでしたし、こんなにヒットしていませんでした」次のページでは、企画が作品となる過程が明らかに……。

――やはり、ネタ探し的な視点で、小説やマンガといったほかのコンテンツを見てしまうものですか?

川村「映画プロデューサーと名のつく人は仕事ですから、多かれ少なかれ、そういう目で見ていると思います」

――その時、プロデューサーとして作品のスケール感まで考えるのですか? 予算や監督やキャストも含めての話なのですが。

川村「そうですね。その自分だけの妄想中が実は一番楽しいんですよ。その妄想が確実に面白く膨らめば、メジャー映画になるという事です」

――『DMC』の場合はどうでしたか?

川村「"これは映画にならない"と皆に思われるような作品を映画にするという事に興味があったんです(笑)。『DMC』の原作を読んだ時、"これはメジャー映画では無理。少なくとも東宝では無理だろう"と感じたんです。セリフや歌詞に"殺害"はあるし、"レイプ"、"親など殺せ"とか、もうとんでもない(笑)。そこにまず、ひっかかりました。つまり"これどう映画にするの?"という視点からスタートしたんです」

――そこからスタートして、映画化で意識した部分などはありますか?

川村「企画コンペの段階で決めていたのは、サブカルでカルトな原作をメジャー映画として成立させたいという部分ですね。『DMC』の原作の魅力はギャップ。この映画をそのまま単なるサブカル的な文脈で映画にするなら、僕がプロデューサーとしてやる意味はない。だから、王道の、メジャーの青春映画として成立させようと思った。あとは、スパイダーマンのようなアメコミヒーロー的な側面。クラウザーII世の奇抜な衣装が成立するのは、アメコミヒーローの世界だと思ったんです。弱い少年が持て余す能力を手に入れて苦悩するという、ヒーロー的な部分も表現したかった」

――それから具体的にどう、キャストやスタッフを決めていったのでしょうか?

川村「主役は松山ケンイチさん以外は考えていなかった。これは狙い通り、成功したと思います。もし、映画を褒めなくても、この作品の松山さんの演技は誰もが褒めると思います。彼はとにかく凄かった。彼も、不可能と思われるような役を演じる事を面白がってくれる役者さんなんで、そういう部分でこの難しい役を引き受けてくれたんです。スタッフも考えましたね。この作品は3つの要素だと思ったんです。『ギャグ』、『音楽』、そして『感動ドラマ』。まず、『感動ドラマ』の脚本を、ウェルメイドなドラマが得意な大森美香さんにお願いして、『ギャグ』の部分をバラエティ出身で人を笑わせる演出の名手である李闘士男監督に。『音楽』に関しては重要なライブシーンが多いので、ライブカメラマン出身の中山光一さんにお願いしました。あと音楽は、カジヒデキさんやK-DUB SHINEさん、ジーン・シモンズといった各音楽ジャンルの"本物"で周囲を固めました。3つの要素を総力戦で成立させようとしたんです」

――ショートコントの連続のような原作や、現実離れしたキャラクターを、1本の実写映画としてまとめる、成立させる難しさはありませんでしたか?

川村「キャラクターで言うと、あのマンガのクラウザーII世の白塗りを実写で成立させるという事が難産でした(笑)。衣装やメイクのディテールには、本当に苦労しました。音楽の部分も、『あれは、本当のデスメタルではない』といわれますが、その通りで、それをメジャー映画でそのままデスメタルとして表現すると、観客が楽しめないと思ったんです。あと、主人公の感情の見せ方は、とにかく丁寧に考えて映像にしたつもりです」

――実際にそうして完成された映画ですが、手ごたえはありましたか?

川村「実は、映画を観に来ていた観客の8割ぐらいは原作マンガを読んでいないお客さんだったんです。そこは本当に狙い通りでしたね。この原作を映画化した意味があったと思いました。サブカルの原作モノを観に行くのでなく、堂々と王道のメジャー映画を観にいくというスタイルが成立したと思います」

――王道のメジャー映画といいますが、下品で不謹慎なギャグは原作のままですね。

川村「不謹慎な笑いは好きですね。僕は、元々、不謹慎なもので笑いを教わったんです(笑)。だけど、最近の日本映画ではそれが少ない。海外では『メリーに首ったけ』のファレリー兄弟とかいるんですけど、そういうのがメジャー映画として成立して、堂々と映画館で皆が楽しんでいる。『DMC』はそういう作品になったと思うので、嬉しいですね。あれだけ"殺せ"とか"ファック、ファック"言ってる映画ですからね」

――川村さんはプロデューサーとしてDVDにも関わっているとのことですが、DVD化にあたり、どんな部分に注力したのですか?

川村「80分の作品の撮影ドキュメンタリーが入っています。あとは、劇中のDMCのライブシーンが完全ノーカットで収録されています。この映画は、カオスというか、音楽とギャグのグチャグチャな感じがエネルギーとして集まっている作品です。DVD特典では、それを1個1個解体した要素が特典として入っていると思います。何というか、映画作りの要素が閉じ込められているので、とても面白いと思いますよ」

――松山ケンイチさんと、松雪泰子さんは、この作品で日本アカデミー賞にノミネートされましたね。

川村「作品自体がギャップのギャグなんで、このノミネートすらも冗談みたいで……。アカデミー賞と一番遠い所にある映画なんで、授賞式で役所広司さんの横とかに、どんな顔で松山ケンイチさんが立つのか、考えるだけで面白いけど、申し訳ない(笑)」次のページでは、川村プロデューサーが日本映画界の現状を分析。
今後はミステリーや重厚な作品が来る

――これから、川村さんはどんな作品をプロデュースしていきたいのですか?

川村「今は7~8本の企画を同時に動かしてます。原作モノばかりでなく、オリジナルもやりたいと思っているんです。実は、これまでは、意図して原作モノをやっていたところもあります。原作モノはオリジナルに比べて2段ロケットみたいなもので、ヒットの下地がある。原作が出ている時点で、世の中に受け入れられる下地があるんです。オリジナル物は1段ロケットで高いところまでいかないといけない、つまりよっぽどそのネタが面白くないと勝負にならないと思います。どれだけ原作者の方が、原作を作るのに、身を削りエネルギーを使っているかを考えると、僕はこれまで、まだオリジナル作品をやるスキルが足りないと思ったんですよ。20代で8本原作モノの映画をやってそのスキルを培ったんです。それを30代は活かしたい。具体的に言うと、「DMC」みたいな、あまりにもお祭り的な作品をやってしまったので、今度は少し暗い作品をやってみたいですね」

――次の「暗い作品」というチョイスにも、プロデューサー的な嗅覚が働いているのですか?

川村「邦画でホラー映画ブームがあって、次に純愛ブーム、最近はコメディが来ていますよね。次はミステリーだったり、暗い感じの作品が流行るような気がするんですよ」

――ブームの話が出ましたが、邦画は以前とは比較にならない程の好調ぶりです。川村さんはプロデューサーの視点から、この現状をどう認識していますか?

川村「僕は邦画のJ-POP化だと思ってるんですよ。かつて音楽の世界で、洋楽への憧れから、洋楽の要素を取り入れた邦楽が流行り、主流となった。映画もそれと同じで自然な流れだと思います。だから、今の邦画の好調振りは、邦画バブルじゃなくて、邦画のJ-POP化なんだと思います。僕や、僕と同世代の制作者は、洋画を観て育ち、作る立場になった。だから洋画に負けない企画の作品を作ろうとしている。昔よりも、脚本のレベルは確実に上がっていると思うんです。一方で観客は初デートが邦画だったり、最初に感動した映画が邦画だったりする人が増えてきた。そういう体験をした人は、それからも邦画をチョイスしていくと思うんですよ。そういうふたつの流れがあるから、今は日本映画が好調だと思うんです。でも、今J-POPが売れなくなってきてるじゃないですか。それと同じで、面白いモノをちゃんと届けないと、あっという間にそっぽを向かれちゃうと思いますから、しっかり面白い作品を作らないとダメですね」

――これかれも、川村さんのような若いプロデューサー達が、お客さんに評価される面白い作品を作っていくのでしょうか?

川村「僕のような若いプロデューサーたちは、常識がない(笑)。非常識の力。むしろ、そこにしか、面白い作品を作るための活路がなかった。ベストセラーは先輩たちが映画化しちゃうんだから、そこしかなかったんです。僕らより上の世代の映画プロデューサーたちは、『DMC』にはあまり注目しないだろう、だから自分でやろうと・・・・・・。企画立ち上げ時は、ある種、隙間産業的な目線ですが、そんな新しい物をちゃんとメジャー作品として提案して成立させれば、お客がちゃんと評価してくれる。面白い時代になっているとは思います。ただし、尖がった作品がヒットするとまた大変(笑)。それは、劇薬みたいなものだから、常に新しい何かを提案しないとならないから、本当に大変ですけどね」

――今日はどうもありがとうございました。



株式会社ダレットは、Windows用オンライン対戦格闘ゲーム「ストリートファイターオンライン マウスジェネレーション(SFO)」において、漫画「デトロイト・メタル・シティ」の主人公「ヨハネ・クラウザーII世(クラウザーさん)」を実装するアップデートを2月12日に行なう。

 「デトロイト・メタル・シティ」は、若杉公徳氏原作のギャグ漫画。大分から上京してきたオシャレなポップ音楽好きの青年、根岸崇一が、自身の嗜好とは真逆の悪魔系デスメタルバンド「デトロイト・メタル・シティ」(DMC)のカリスマギターボーカル「ヨハネ・クラウザーII世」として、悪魔メイクと衣装で活躍する羽目になる。

 「SFO」でのクラウザーさんは、プレーヤーキャラクター「ヒコ」のアバターアイテムとして登場。「ヒコ」の必殺技はもちろん、みんなの邪気を集めて強烈な痰として吐きつける必殺技「悪魔玉(アクマダマ)」なども使用可能になる。「悪魔玉」は内功スキル技で、ゲージを4本消費する。なお、アバターは同作の人形屋で販売される予定。価格は980ダレポ(980円相当)となる。
ゲームウォッチ記事引用
  
タグ :映画

Posted by ゆーた at 15:14Comments(0)ゲーム